足関節
ankle joint

代表的な疾患・症状

捻挫 靭帯損傷
足関節はくじきやすいです。いわゆる捻挫と靭帯損傷を伴うことがあります。前脛腓靭帯、前距腓靭帯、踵腓靭帯なども圧痛と不安定性を示す場合があります。

アキレス腱周囲炎 滑液包炎
足関節後方に痛みを訴えることがあります。アキレス腱周囲の炎症やアキレス腱と踵骨の滑液包の炎症が起こることがあります。

アキレス腱断裂
後ろから蹴られたような感じがすると訴えることがあります。アキレス腱断裂があっても、歩行することや非荷重時の足関節の底屈は可能ですが、つま先立ちができないことがあります。

変形性関節症(足)
外傷後の足関節関節面の不適合や不安定性によって続発する例が多いです。

痛風 偽痛風
急激な疼痛発作が特徴的です。足関節周囲に発生することがあります。血中尿酸値上昇があれば痛風、軟骨石灰化があれば偽痛風と考えられます。

足関節不安定症
でこぼこ道を歩いたりしたときに容易に足関節捻挫を繰り返すことがあります。前距腓靭帯や踵腓靭帯の弛緩が関与することがあります。

足根管症候群
内果の後方から遠位に圧痛があり、足底部への放散痛を伴うことがあります。これは脛骨神経の絞扼障害です。

足底腱膜炎
踵骨の内側底面に付着する足底腱膜に繰り返しの牽引力が加わって発症することがあります。骨棘形成を認めることがありますが、症状とは無関係です。

踵骨骨端症(Sever症)
10歳前後の男児に多く、踵の後方に痛みを訴えることがあります。踵骨結節部の骨端症とされていますが、事前に治癒します。

上記以外に考慮すべき疾患
距骨の離断性骨軟骨炎、腓骨筋腱脱臼(実際には出たり離入ったりのsnapping)、扁平足や内反尖足などの足部変形も足関節部痛の原因になることがあります。

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