外反母趾
足の母趾が小趾側に曲がる変形で、靴に当たってバニオン(滑液包の腫張)を形成し、痛みを引き起こすことがあります。この状態は女性に多く見られます。靴下や靴が影響することがあります。
痛風
母趾のMP関節に発作性の激痛を訴える男性の場合、まず痛風を考慮します。血清尿酸値を調べる必要があります。
扁平足 成人期扁平足
小児の扁平足は痛みはなく、自然治癒します。学童期以降の扁平足は長時間の立位が誘因となります。中年期の肥満と筋力低下により、後脛骨筋機能不全が原因で起こることがあります。
有痛性外脛骨
足の舟状骨の内側にできる過剰骨の突出です。10~15歳くらいで、スポーツ時に痛みを訴えることがあります。
Morton病
第3、4中足骨間で趾神経が圧迫されて起こる絞扼性神経障害です。足趾先に放散する痛みがあり、中年以後の女性に多く見られます。
嵌入爪 爪下外骨腫
足爪の側縁が皮膚にくい込んで炎症を起こし、痛みを引き起こすのが嵌入爪です。爪の下の末節骨が慢性圧迫刺激によって骨増殖するのが爪下外骨腫です。
上記以外に考慮すべき疾患
閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓血管症(Buerger病)などの血流障害による足・足趾痛。痛みがない糖尿病性足部障害にも留意する必要があります。第1中足骨種子骨痛も考慮されます。また、鶏眼(けいがん=うおのめ)は皮膚疾患であるが、足痛の原因として重要です。