変形性膝関節症
中高年の方で最も頻度が高い膝関節の疾患です。内反変形(O脚)が多いことが特徴で、歩行時に膝の内側部が痛むことがあります。
靭帯損傷 捻挫
激しい外力がかかると、側副靭帯・十字靭帯・半月の損傷を疑うことがあります。
限局した圧痛や不安定性を確かめます。
半月損傷
若年者では円板状半月、青年期には外傷による損傷が多いです。壮年以後は半月の変性によることがあります。click、locking、giving wayが3つの特徴的な症状として挙げられます。
Osgood-Schlatter病 ジャンパー膝
Osgood-Schlatter病では脛骨粗面が膨隆し、限局した痛みが現れます。ジャンパー膝では大腿四頭筋の膝蓋骨付着部に圧痛があります。膝蓋骨下端と膝蓋腱移行部に痛みを訴えることもあります。
偽痛風
急激な激痛の発作を特徴とします。半月の石灰化に注意が必要です。
特発性骨壊死
初期に激痛がある例が多いですが、変形性膝関節症との症状に大きな差はない場合もあります。大腿骨顆関節面の陥凹や硬化像にも注意が必要です。